永久物語

□゛『愛されたい』、ただそれだけ。″〜僕は必要のない存在ですか?〜
1ページ/5ページ








『ねぇ 何でみんな僕の事を嫌うの?』








『ねぇ 何で僕はバケモノ呼ばわりなの?』









『ねぇ 何でみんな僕の事怖がるの?』










『ねぇ―――何で僕は一人なの?』











何で?












何で…?













゛『されたい』、ただそれだけ。″〜僕は必要のない存在ですか?〜














――――――――――――1.



俺は物心ついてから今までにかけて望むものなんて無かった。


いや。 正確に言えば師匠であって父親であって母親でもあったあの人、゛吉田 松陽先生″とヅラに高杉(後に坂本)らと共に過ごした頃以外何かを望む事なんて無かった。

別に不満があった訳じゃない。

ただ単に諦めていたのだ。

いや寧(むし)ろ自分が望んだとしても自分にはそんな権利は無いんだと思っていた。



でも、松陽先生を失ったあの頃から一つだけ望んでいる事があった。





それは――――





゛愛されたい″―――ただそれだけ。






――――――――――――2.




しとり、またしとりと嫌に静かな雨が降っている。


今は真夜中頃だろうか?

宵の口はとうに過ぎ、今から大人な時刻なもので今宵もかぶき町は色とりどりのネオンが煌びやかに輝いて――――と思いきや、雨が降り続いているせいだろう。

そして時刻も大分遅いのもあるから今は殆(ほとん)どの店が早仕舞いをしていて繁華街とはいえ、物淋しいとさえ思えてしまう。

だから今開いているといったら呑んだくれ親父の聖地スナックぐらいなのだろう。

…さて、今の状況を理解していただいたところで、繁華街の中心部から少し逸れた辺りに゛スナックお登勢″という看板が見えるだろうか?


そこにはわれらが主人公、このスナックの二階にある万事屋を営む男坂田 銀時(神楽+定春)宅の大家兼スナックのオーナーこと゛お登勢さん″、猫耳団地妻風の天人゛キャサリン″、機械家政婦゛たま″という人達が住んでいる。



先程した通り、お登勢さんは万事屋の一階にあるスナックの女将さん。 万事屋の家賃滞納は日常茶飯事とのこと。


キャサリン:元々は地球に出稼ぎに来ていた天人。お登勢の金を強奪するが捕まる。今は改心して働いてる?

たま:スナックお登勢で働く機械家政婦。とある事情によって幕府のお尋ね者に。

志村 新八:銀時の下で共に働き侍魂を学ぼうとしているが、最近少し後悔気味。゛アイドル・寺門 通の親衛隊隊長″でもあるのだ。(笑)

神楽:宇宙最強最悪の戦闘民族゛夜兎族″の一人。旺盛な食欲と激しい毒舌ぶりは他の追随を許さない。

定春:万事屋で飼われている狛神と呼ばれる獣神。よく人を噛む(特に銀時)。

そして、われらが主人公の坂田 銀時:この物語の主人公。 定期的の甘いものの摂取を怠(おこた)るとイライラしてしまうらしい。剣の腕はかなりのものらしい。攘夷に参加した過去有り。その頃は゛白夜叉″などとと呼ばれ、敵はおろか味方からも恐れられていた。



と、まぁだいたいこんな感じで毎日毎日騒がしいこと山の如しである。


あぁそういえばだが、もう一人万事屋などに入り浸っている人物の紹介もしておかなければならないのを忘れていた。


土方 十四郎:一見クールだが、一度刀を抜けば一気にキレる゛ドチンピラ警察・真選組の鬼副長″。重度のマヨラー。


と、大分話が逸れてしまったが話を元に戻すとしよう。





――――――――――――3.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ