short story
□純愛
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米良から告白されてもう一年が経とうとしている
…意外に一年ってあっという間だなとしみじみ思ってみたりして
告白された当初は恋愛というものがいまいちわからなかった
仕事、任務、護衛…それが俺の毎日を占めていたから、そんな事をする余裕なんて無い
でも確実に米良を他の人と違う目で見ていたのは事実で
米良が歩くと自然にそちらを目で追い
振り向いてもらえるとなんだか気恥ずかしくて下を向く
巧美さんと米良が仲良くしてたなら胸の奥がなんかムカムカするし
でもこっちに来てくれるとそのムカムカも吹き飛んでしまう
パートナーになるとこんな感情が生まれるのか…と初めての感覚に驚きを隠せないでいたが
なんて事ない、ただ米良が好きっていうだけじゃないか
しかし、俺は予想以上にひねくれた性格だ