book
□sweet time
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旅の合間の一時…
「おっさん見当たらないわねー」
リタがキョロキョロしながら周りをみる。
小さな川とメンバーと生い茂る木だけが視界にはいる。
「なんだリタ、おっさんいないのが嫌なのか?」
ユーリは料理をしながらリタに話かける。
「な…そんなんじゃないわよ!
ご飯ももうすぐできるってのにあのおっさんは何やってるわけ!?」
リタは顔を赤くしながら怒り出し、傍にいたカロルを読んでいた本で殴った。
「いたっ!なにするんだよリタ〜」
「うるさい!」
どうやら絡める相手が欲しかったようだ。
調理もすませ、みんな座って食事の準備をする。
「ユーリはホントに料理が上手です。」
エステルが目を輝かせている。
(女の子として負けられません!)
謎の闘志をユーリへと向ける。
「やっぱり…おいしく作るコツは好きな人に食べてもらう事よね」
エステルはジュディのその一言にますます瞳が輝きだす。
「そうなんですか、ではユーリ、これから私の作ったものいっぱい食べて下さいね!」
「…ははは、ジュディこれ以上エステルのテンションをあげるなよ」
時既に遅くもうエステルは誰にも止められない。
「おっさん探してくる」
これ以上は手に負えないと思いその場を離れた。
レイヴンの分の料理を持って。