倖せの青い鳥依存症
あなたは6647人目の迷い人
光の届かない闇の中、
羽根を失くした天使は
空へと還る路を捜して
さ迷い歩いていた。
幼子のように泣きじゃくり
神に赦しを乞う彼女の為に、
僕は気休めの鎮魂歌を唄う。
ありきたりな文字の羅列を
拙い音に乗せて、
慰めにもならない言葉を紡いだ。
還る場所を失った彼女は
日に日に痩せこけていき、
豊かな琥珀色の髪は色褪せ、
あの日僕が魅せられた
彼女の美しさの欠片を消していった。
僕が奏でた鎮魂歌に秘められた
彼女への恋心を
神は知っていたのだろうか。
今、僕は
懺悔にも似た気持ちで祈る。
どうかもう一度、
彼女が飛べるようにと....