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□手に入らないとわかっているから
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旅の途中の道
仲間たちはそれぞれ何か話をしている
俺はその一番後ろでティアと並んであるいていた(少し距離はあるけど)
ため息をはきながらルークを見るティア
そしたら何故か
「もしホドが滅んでなきゃ君は俺の婚約者だった…」
ふと、そんなことを思ってしまった
そしたらティアは顔を真っ赤にして驚いた
「ええ!?」
「…らいいなと」
「なっ!?ガイ!貴方らしくない冗談ね!」
「ハハハ、悪い悪い!」
「もうっ!」
苦笑いで謝るとティアは怒って先に行ってしまった。
「冗談…ね」
今は思い出だけの白い故郷
姉様やヴァンの笑い声
ほんの少しの奇跡が起こらなければ
その場所に君はいたんだろう
「なぁ、メシュティアリカ」
夢の中だけその名を呼ぶこと、許してくれ