O

□shampoo!!
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「ジェイドー。いるかしらー?」

狭い翌日に声が響く。その声にすぐに応答したジェイドは、曇り硝子越しに姿を表した。

「どうしました?」
「食用のハサミじゃないハサミ頂戴。シャンプーの詰め替え上手く切れなくて」
「ああ、了解しました」



ガラリと浴室と脱衣所を隔てるドアを開き、遠慮も無しに浴室に冷気と共に入る。
胸から上を浴槽から出し、不機嫌そうに詰め替え用のパックと格闘するリフィルに小さく笑った。

切り口は途中まで力任せに開けられているのだが最後の辺りがビニールが広がり上手く切り落とすことが出来なくなっている。それなのに無理矢理中身を入れ替えようとしたのだろう。ビニール部分が遮りを作り溢れ出してしまったようだ。


「これまた随分下手くそですね」

「う、うるさいわ。たまたま上手く出来なかっただけで…」
「零してぬるぬるしてイライラしてたわけですね」
「………」
「不器用」

ぱちん

言葉と共にハサミが綺麗に断面を切り落とす。白いシャンプーがとろりとろりと溢れ出しリフィルは慌てて容器に入れ替えた。

「ありがとう」
「はい」


容器が満たされ詰め替え用のパックはみるみるうちにぺったんこ。これでよしとリフィルがパックを丸めようとした。しかしそれをジェイドが咎める。

「まだ残ってますよ」
「そうなの?」
「ほら、パッケージにも書いてあるでしょう」

イラスト付きで、何度も畳んで絞り出せとのこと。

「勿体ない」
「貴方って時々年相応というか…母親っぽくなるわよね」
「口煩くさせるのは誰ですか」

リフィルからパックを奪いとり、パッケージの表示通りに畳んで絞り出す。

「ほらこんなに残って…」


びゅっ


「………」
「………」

手を滑らせたせいで、容器に入らなかった中身が勢い良く出て、ジェイドの手を汚す。

「リフィル」
「はい」
「髪濡らして」
「…はい」








11月26日用に途中まで書いていたブツ。
現代では不器用リフィルと主夫ジェイドはもう通常運行。

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