Novel2

□さらさら頭
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きっと
僕とは違うけれど

さらさら頭

 日吉の髪はすごいさらさらさらで、つやつやしていて綺麗だ。
 俺はそんな日吉の髪型が大好き。

「あっ日吉!!」

 だから俺は日吉がどんなに遠くても見つけられる。
 今日、日吉は図書室にいた。
 日吉に気づいてもらえるように名前を呼びながら、手を振った。

「芥川さん。」

 俺に気づいた日吉は読んでいた本を置くと軽く会釈をした。

「へへ〜。」
「随分ご機嫌ですね。」
「日吉に会えたからな!」
「…………そうですか。」

 言葉ばかりはそっけないが、日吉の顔は確実に真っ赤だった。
 誰もいないから、って抱き着いてみたら、どうやら日吉も同じ気持ちだったらしく、何も言ってこなかった。

「日吉あったけ〜むしろ暑ぃ〜」
「当たり前でしょう、夏なんですから。」
「ふぅ〜……ん?」

 日吉の頭を触って見ると、俺とは違う不思議な感触があった。
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