駄
□追い付けない、追い付かない
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「きょ−う−や−!!」
ドンッと扉が開いたと共に煩わしい叫び声。
「…何?」
心底嫌そうに入って来た男を見上げる雲雀恭弥。
「折角、会いに来てやったのに何だぁ〜?」
露骨に嫌な表情のまま睨み付け机上に広がっている書類に目を戻す。
「…;;」
「………」
「…;;;」
「…………」
「……;;;;;」
数分間の沈黙を破ったのはやはり金髪の男。
「…だぁっ!!シカトすんなよ恭弥!!」
「…何?」
「何?、じゃねぇ!!俺は客だぜ!?」
「呼んだ覚えは無いけど」
「っぐ…;;」
それでも負けないディ−ノ。
「ほらっ、恭弥が食べたがってたチョコレ−トもあるぜ?」
ピクッと軽く反応する雲雀。
「ほら〜、なっ?お茶にしよ?」
床に膝をつき雲雀の仕事机にもたれ掛かったまま下から上目遣いで雲雀の顔を覗きこむ。
「っ///」
しょうがないね、と言い紅茶の準備をし出す雲雀。何だかんだ言ってもディ−ノには甘いのだ。
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