駄
□〇〇様最強伝説…←
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春。
桜舞い散る、
この晴れた良き日に
私立ボンゴレ学園
の
入学式は
盛大に行われるのでした…
「―新入生代表、沢田綱吉」
ハニーブラウンの髪をふわふわ、させ悠々とステージへ向かう彼…名を沢田綱吉。大きな零れそうな瞳に小さな鼻、形の整った桜色した唇。その可愛らしい容姿に式場の者は皆、息を呑む。
コツコツコツ…―
「‥…文武両道を目標に精一杯を尽くし、また、有意義なスクールライフを‥‥…」
聞き心地の良い声に式場の皆は聞き惚れる。
「…新入生代表、沢田綱吉」
綱吉の挨拶が終わったにも関わらず式の進行が行われない。
綱吉は苦笑した。
その笑顔に式場の皆は顔を赤く染める。
綱吉は、進行を促そうとマイクを手に取った。
すると、在校生の席から声が聞こえた。
「オイ、進行…さっさと進めやがれ」
「そうだぜ、コラ」
教師はその声に顔を青ざめ、進行を急かす。そのお陰か式はさっさと終わり、解散となった。