□追い付けない、追い付かない
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茶葉をとろうと上の棚に手を伸ばす…が、届かない。基本、準備は草壁がするのだが今日はディーノの部下ロマーリオと出掛けている。必死になって手を伸ばす雲雀。生憎、近くに踏み台となりそうなものが見当たらない。



ヒョイ



「はい、これだろ?」



いきなり頭上から降ってきた声に振り向く。



チュッ



唇に柔らかく温かい感触。途端に頬を赤く染め、雲雀は口をおさえる。


「何、すんのさ」


「いや〜…可愛くて...つい?」


頭をかきながら目を游がすディーノ。
すると、



ギュッ




シャツを軽く掴まれた。いつの間に向き合う形になったのだろう、いや、それよりもいつからこんなにこいつは可愛くなったのだろう。



「貴方はズルい…」


「ずっとずっと、先を行く」


「僕はいつまでたっても追い付けない」


何もかも…


「チョコ食べるんでしょ?行くよ」






(身長も年齢も…)






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