空白の時間

□ホタル2
2ページ/3ページ




「お待たせ〜」


メグさんが小走りでやってきた。


日が落ちてずいぶん涼しくなった。辺りはすっかり暗くなっていた。



「全然待ってないですよ」


メグさんと一緒に夜道を歩きだす。気持ちよい風が二人の間をすり抜けた。



「ホタル凄くて感動するらしいよ〜」


暗くて表情はわかりにくいけれど…メグさんの声がとても嬉しそうに聞こえた。


「そうなんですか〜楽しみですね♪」


「だね〜」


のんびり歩きながら話しするのなんて久しぶりな気がする。



「私の実家の近くでもいっぱい見れたんですよ〜最近は少ないみたいですけど」


「そうなんだ〜あっ!!あれホタルじゃない?」



小さな光が見えた。




 
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ