空白の時間
□ホタル2
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「お待たせ〜」
メグさんが小走りでやってきた。
日が落ちてずいぶん涼しくなった。辺りはすっかり暗くなっていた。
「全然待ってないですよ」
メグさんと一緒に夜道を歩きだす。気持ちよい風が二人の間をすり抜けた。
「ホタル凄くて感動するらしいよ〜」
暗くて表情はわかりにくいけれど…メグさんの声がとても嬉しそうに聞こえた。
「そうなんですか〜楽しみですね♪」
「だね〜」
のんびり歩きながら話しするのなんて久しぶりな気がする。
「私の実家の近くでもいっぱい見れたんですよ〜最近は少ないみたいですけど」
「そうなんだ〜あっ!!あれホタルじゃない?」
小さな光が見えた。