空白の時間
□八宝菜とハンバーグ2
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ピンポ〜ン
あっ…ユウさんかな。
急いで玄関を開けたらにっこにこ笑顔のユウさんが立っていた。
「お待たせ〜」
帽子を脱ぎながら入ってくる。
あぁ〜可愛い!!なんて思いながら帽子を受けとる。
「早かったですねぇ。もっと遅くなると思ってましたよ。疲れたでしょう」
鞄を預かりソファーに置いて、脱ごうとしている上着に手をかける。
「急いで来たんだよ。だってジュリが待ってくれてるから…」
ちょっと俯きがちに言ったのはきっと照れてるから…そんな所も可愛いと思ってしまう。
自然と頬が緩んだのが自分でもわかった。
「ご飯できてますよ。ご希望の八宝菜とハンバーグ」
上着をハンガーに掛けながら…ふと気付いた。
あれ?なんか新婚さんみたいじゃない?仕事から帰ってきた旦那さんの世話してる気分。
小さく笑ったらユウさんが不思議そうな顔をした。