妄想作話3
□色違い
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「メグさん?また見てるんですか?」
「ん?」
新幹線が来るまで時間潰しに入ったお土産屋さんで見つけたイルカのキーホルダー。
なんでここでイルカ?なんて思いながら座り込んでマジマジと眺めてたらハスキーボイスが降ってきた。
「いつも見てますよね?イルカグッズ。好きなんですか?」
目の前のイルカのひとつをヒョイと持ち上げた。
つられて目線を移せば見上げた先にリサのにっこり笑顔。顔の横で揺らしてみせる。小さな鈴がチリリンと鳴った。
「あ〜…うん。まぁ好きかな?」
返事が曖昧なのは私じゃないから。それとリサのセリフの『いつも』といった部分が心に引っ掛かって…イルカを見つめるリサを見つめた。