妄想作話3

□逢いたかった
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「ジュリさん」



久しぶりに見れた元気そうな姿にホッとした。



「あ〜リエ!久しぶり〜元気してた?」

「お久しぶりです。首…大丈夫ですか?怪我したって聞いて心配してたんですよ」


本当に心配した。お互い忙しくてあまり連絡をとってなかったから全然知らなくて…離れてしまうとダメだなって思った。

「ちょっとぶつかっちゃってね。でももう大丈夫だよ!」


そう言って首を摩りながら見せてくれた笑顔は何も変わっておらず胸の奥の方がキュンとした。


手を伸ばせば彼女の細い首に触れる事が出来た。
真っ直ぐ見つめる瞳に吸い込まれそうになる。
“あ〜やっぱりこの人好きだな”って思った瞬間フッと瞳が細められた。


「逢いたかった」


優しい微笑みとハスキーな声


このタイミングでそんな事言わないで下さいよ。抱き締めるしかないじゃないですか。


一歩前に出て彼女を抱き締めた。僅かに震えた指先は彼女からは見えてないかな。


「私も…逢いたかった…です」


躊躇いがちに腰に回された腕が離れない様にギュッと抱き締めた。




 

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