妄想作話3

□ポーカーフェイス
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「痛い!なんか入ったかなぁ」


さっきからずっと目を触っているのは隣のテーブルに座ってるユウさん。


あ〜そんなに擦ったら傷ついちゃうって!


「あ〜…ちょっと見せて下さい」


気付けば側にいた。何も考えてなかった。自然と手と言葉が出てた。



頬に触れて見上げられた視線に『しまった』と思ったがもう遅かった。


精一杯の冷静さを装って瞳を覗きこんだ。
うるんだ瞳に透き通るような白い頬…近すぎる距離…無防備な彼女の姿にかなりきた。


気付かれないように動揺しないように…試合中みたいな緊張感が走った。
瞳の中だけを見つめていたら彼女が笑った気がした。



「チューしちゃやぁよ」


心臓が飛び出しそうになった。この人は…軽いめまいがした。


「もぉ〜何言ってるんですか?」

笑ってみたけど…うまく笑えてたかな?
ユウさんが「冗談だよ」って笑ったから笑えてたのかな?


 
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