妄想作話2

□大好きだよ
1ページ/4ページ



パタ…パタ…パタ…


足音だけでわかるよ。




ゆっくりと扉を開けるとそこにいたのはもちろんサチさん。


少し驚いたように顔をあげる。お風呂あがりなのかまだ髪が湿っていた。


「風邪…ひきますよ」



「メイ?話があるの」



サチさんには似合わない小さな声でそう告げる。


「うん。わかってる。だから…待ってた。とりあえず入って」



冷たい体を抱き寄せて扉を閉めた。




 
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ