妄想作話2
□大丈夫
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「背中が温かいと安心します」
その時…彼女が泣いていることに気付いた。
「アヤ…大丈夫だよ」
抱き締める腕に力を込めた。
アヤがどうして泣いているのか…
どんなことを思ってるのか…
わかってると思ってる。本当にわかってはないのかもしれないけれど…
それでも抱き締めて繰り返す。
「アヤ…大丈夫だよ」
「アヤはいい子だから」
「アヤ…これからだよ」
「全てこれから…なんでも出来るよ」
小さく頷く頭を撫でた。そのまま前に周りこんで顔をあげれば…恥ずかしそうに笑った。
アヤ大丈夫…あなたならなんでも出来るよ。