妄想作話3

□手をひいて
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みんなで花見に出た。
と言っても近くの公園までの散歩なんだけど…


桜はもう散り始めていて少しでも風が吹くと花びらが落ちてきた。


ベンチに腰掛けて桜を見上げた。花びらがヒラヒラと降ってくる。



「綺麗だねぇ」


エビさんがのんびり言った。隣のアサコさんは少し眠いのか欠伸をしていた。



元気な若手達はキャーキャー言いながらハシャイでいた。


暖かくて気持ちの良い天気だった。



タク達が道の向こうで何か見つけたようで手招きしているのが見えた。



「何か見つけたみたいですよ?」


「なんだ〜?」


エビさんがさっきののんびりが嘘みたいに凄い勢いで走って行った。



「ハヤッ…アサコさん行きますか?」


「ん?ん〜…私ここにいるから見てきて」


このまま眠ってしまいそうだった。

二人でここにいるのもいいかな?とちょっと思ったけれど…
向こうの盛り上がりが気になって仕方ない。でもアサコさんおいて行ったら絶対寝ちゃう!


「一緒に行きましょう」


アサコさんを無理矢理立たせた。



 
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