捧げ物
□悪戯の報復
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アルテミスのいうとおり、
校内とは反対に屋上は静かで
日当たりも良かった。
やけに今日はよく喋るな、実弓・・・と
思いながらアレスは座って壁にもたれかか
った。太陽の暖かさと爽やかな風が
全身を包み、アレスは少し、眠くなった。
チラチラと、アレスの様子を横目で
伺うアルテミス。アレスが眠ったと
思い、彼の隣に屈み、軽く肩を揺すってみる。・・・起きない。
やった!作戦成功!とガッツポーズをとる
アルテミス。その作戦とは、
アレスを屋上に誘い込んで
眠らせたところを軽く襲う!
という内容。さすがは月の女神、
昼間からはじけてらっしゃる。
在「・・・アレス」
荒「・・・zZ」
在「・・・ねぇ、乱」
荒「・・・zZ」
耳元で本名を囁き、首をそっとなぞる。
やはり起きない。作戦を実行に移そうと、
アルテミスは眠るアレスのブレザーの
ボタンを外した。