捧げ物

□悪戯の報復
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2年生の教室・・・
自分の席とは少し離れた位置に座る
アレスの横顔を眺めながら、
アルテミスは溜め息をついた。

どうしてあんなに落ち着いて
いるのだろう。部活の時だって
周りがうるさい中黙ってるし・・・
あの落ち着いたアレスが取り乱してるのを
見てみたい。

このとき、アルテミスに小悪魔が
降臨した。

在「ねぇアレス!」
荒「・・・なんだ」
在「屋上行きません?」
荒「・・・教室でいいだろ」
ポツポツと言葉数少なく返してくる
アレスにアルテミスは、
やっぱり落ち着いてるな、と思うと同時に
この人が取り乱してるのを絶対見たい
と思った。

在「ねぇアレス、教室より屋上のほうが
日当たりいいですよ?」
荒「うーん・・・」
在「それに誰もいないからとっても
静かですし!」
荒「・・・はぁ。じゃあ行くか」
重い腰を上げ、アレスが立った。
とりあえず作戦の第一段階は成功した。
アルテミスはアレスの手をとり
屋上へ直行した。
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