CLAP!
□大丈夫、彼の場合は?
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使用期間:08/07/03ー07/10
春歌が出て行ってからも、ユキと慎二は無言でファミレスのボックス席に座っていた。
「…ハル、さ」
最初に沈黙を破ったのはユキだった。
「泣いてた、よね…」
「…そうだな」
面倒くさそうにぶっきらぼうに答える慎二。
途端に、ユキの顔がサアッと青ざめた。
「ど、どうしよう…。このままハルが、じ、自殺とかしちゃったら…!!!?」
「いやいや…。考えすぎだろユキ。アイツだって大人だぜ?いくら何でもそれくらいの分別は…」
出来るだろ、と言おうとして言葉が止まる。
………………。
(アイツなら、やりかねないかもしれない…)
だってアイツ泣いてたし。
結構キツイ言い方しちゃったし。
フラフラっと道路とかに飛び出しちゃう可能性は0とは言えないかも…。
え、そしたらオレら犯人?
「ど、どどどどうしよう!!!!やっぱ追いかけとけばよかった!!」
完全に顔色が真っ青になったユキがムンクの様なポーズをとる。
「…ったく、世話のかかるやつだなぁ…。後で電話して様子伺ってみるか…」
その後の電話で半分くらい予想が当たってしまっていたことが判明し、彼ら(主にユキ)がひたすら謝り倒したのは言うまでもない。
こっそり短編ユキ&慎二。
彼ら何気に好き(笑)
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