星矢DEドリーム

□花の咲く午後
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主人公→六道 南(ろくどう みなみ)30歳。
独身街道まっしぐらな、男前女子☆ベビーフェイスが売りなのに、ちっともモテない。どうしてか??

これは、主人公・南がぶっちゃけ黄金さんに愛され過ぎちゃって困るの…な小説です(予定では…汗)

では。管理人Keyの妄想夢小説にしばしお付き合い下さい。




「とうとうあんたも結婚かあ〜」

「ひまわりホームの番長と恐れられていた、亜矢がねえ…」

祝いの席で、同期の南はため息をついた。隣りでは、同じようにしみじみと呟くこれまた同期・知美の姿が。
2人の違いは、左手の薬指に指輪があるかないか。
「結婚なんかするもんじゃないわよ」

そう言って苦笑いをする知美の左手には、銀色に輝く指輪。

「あんたらねえ…。祝ってくれてるの、本当に?」

ビール瓶片手にやって来た悪友兼同期2人の散々な言い分に、新婦の亜矢は思わずため息。

「「祝ってるに決まってるじゃない」」

「……」

うさん臭い眼差しを向けてくる亜矢に背を向け、南は新郎にビール瓶の先を向けた。

「まあまあ。旦那さん、一杯!」

「はあ、ありがとうございます」

人の良さが顔中から滲み出ている、善良そのものな新郎になみなみとビールを注ぎ、南は頭を下げた。

「本当に、亜矢をもらってくれてありがとうございます」

「ホントにホントに。亜矢が嫁に行く事で、どれだけの独身女性が勇気付けられた事か…」

「年寄り達もびっくりして、若返っちゃったんですから!」

ハハハッと大笑いする南と知美を、亜矢はこれ以上喋らせてはマズイと無理矢理追い返した。

「ほら。ビンゴゲーム始まるわよ。豪華景品が当たるんだから、早く席に戻りなさいよ!」

「分かった分かった。じゃあ、また後でじっくり亜矢の『番長伝説』聞かせてあげますね」

「言わんでいい!!!」

本気で嫌がっている亜矢を尻目に、2人は自分の席に戻った。

「あっ。わたしちょっとトイレ…」

「えっ。ビンゴは?」

「知美、わたしの分も番号見ておいて」

「ラジャ」

司会の男性がビンゴの説明を始めたのを背中で聞きながら、南は会場からそっと抜け出してパウダールームに向かった。
会場内を一歩出た途端、しんとした静寂が訪れる。
亜矢と知美とは同期入社で十年来の付き合いだ。3人とも、老人介護施設「ひまわりホーム」に勤務する介護士で、日々、認知症老人や問題行動を起こす年寄り達とやり合っている。
気が付けばもう30代。介護の仕事はなかなか忙しく、しかも男勝りな女だらけの現場なので、彼氏は出来にくい。女ばかりの職場だから逆にコンパの誘いもあるのだが、それも25歳まで。以降はコンパの誘いは全くやって来ない。
「若い女がなんぼのもんじゃい」
最近では、この言葉が南のスローガンになりつつある。
用を足し、大きな鏡の前に立って化粧を直す。
小柄な身体と童顔のお陰でまず三十路には見られないが、それでも口にする言葉は20代の女性のものではない。見る者が見ればちゃんと分かる。

「まあ、そんな事言っても仕方ないっか…」

本来がポジティブシンキングな南。
同期が皆、結婚をして、最後の1人になってしまった今日でも、明るく笑い飛ばす。

「さてさて。豪華景品はなんだろな〜」

パチンとポーチを閉じ、ヒールの音を響かせてパウダールームから出た南だったが。

ドッシーン!!!

物凄い衝撃が襲い、小柄な身体はそのまま床に座り込んでしまう。

「何すんのよ! 危ないじゃないの!!」

突進して来たものが人間だと分かり、南は思わず大声で怒鳴った。


(お詫びの一文)
あれ?名前変換できていたはずが…。すいません。全てはKeyの携帯が古いのが悪いんです。名前変換機能が付いていた時に読んで下さっていた数少ない方、本当に申し訳ないです!!!! ここから先は、南になったつもりで読み進めて下さい。本当にごめんなさい
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