Talk to myselfU

詞置場
◆初夏の雨 

揺れるカーテン

開いた窓からは雨の音

日が照り、夏に向かう季節

時々降る雨は風を冷やす

吹き込んでくる風は冷たく季節外れだ

でも湿気を含みながらも重くない風は心地良い



窓の向こうで静かに降る雨

その静かな音を聞きながら眠りにつく

朝日を浴びるときは全て洗い流されていればいいのに…

2009/05/12(Tue) 23:47  コメント(0)

◆ライン 

暗闇で光る液晶
そこで冷たく時を刻む時計を見ながら貴方を想う


貴方は今、何処にいるのだろう


勿論、答えなどありはしない


でも想ってしまう


貴方にとっては私なんて数多いる他人の一人にすぎないのにね


いつかのお姫様が歌っていた

耐えれないならばいっそ絶えてしまえと

今なら分かる


知られてしまったら今の関係が崩れてしまう


貴方の答えなんて分かりきっているから


だからこのままでいようと言い聞かせるの


あのお姫様みたいな強さなんてないから…

2009/04/03(Fri) 00:27  コメント(0)

◆紅い桜をみたら 

貴殿の想いは知っていた


私の想いも同じもの


だが仕方のないことだった


私ごときがどうこう出来る問題ではなかったのだ


だが貴殿の遺した望みは叶えよう


庭に木を植えよう


そのもとに弔おう


一度目の華が咲いたら私も逝こう

2009/04/01(Wed) 19:11  コメント(0)

◆紅い桜のもとには… 

貴方は私の心を知っているのですか?


知っていてその仕打ち


それが貴方の心ですか?


ならば私は消えましょう


私が至らなかった故


どうか忘れてください


こんな私を一度でも見てもらえただけで十分です


ただ赦されるならひとつだけ


この身を桜のもとに葬ってはくれませんか?


遺された想いで美しい華を咲かせましょう


全てが朽ちるまで

2009/04/01(Wed) 18:54  コメント(0)

◆三日月 

闇の色が濃くなりつつある帰り道


ふと見上げた夜空は嗤っていた


何がそんなに可笑しいのか


そう問い掛けると総てを見透かした笑みに見えた






薄い紗を纏っても空は変わらずに嗤い続ける


何を見てるの


闇の中で映える枝垂れ桜


貴方はそれをどう見るの






何も告げずに今も静かに嗤ってる

2009/03/30(Mon) 00:12  コメント(0)

◆約束 

また今度……
















不確かで曖昧な約束

二度と<次>はないかもしれないのに

それでも不確かな約束を続ける

















半透明な約束

それに気付けばその曖昧さに不安を覚える

















『何故また今度なんて言えるんだ』

















その曖昧さ故に憤り

その不確かさ故に揺れ動き

先の見えない闇に恐れを抱く

















それでも人は……

2009/03/04(Wed) 12:08  コメント(0)

◆KILLINGDOLL 

しおらしい仮面を付けたその下は
真っ赤な口が裂けていた

純白の手袋のその下は
どす黒い血で濡れていた


真夜中 あなたは何を待つ?
裸足を赤い池に浸し
手には白銀の刃

そしてあなたは振り返って微笑むの








『あとはあなただけ…』

2009/02/25(Wed) 16:01  コメント(0)

◆狂気 

もう疲れた
一人でいさせてくれ

作り笑いも
上手くなりすぎた

10年余り外すことのなかった仮面
もう外し方は忘れた


死ぬことも
狂うことさえ出来ずに
壊れる寸前でいつも
立ち止まる

この世界に心残りなどあるはずもない
でもたった一つあるとすれば

それはこうして生きること


狂うほど暗く
狂うほど静かな時の中で

2009/02/25(Wed) 13:32  コメント(0)

◆逃避 

何もないところへ行きたい

人も空も地も

自分自身も

全て消え失せろ

2009/02/20(Fri) 22:56  コメント(0)

◆独り 


あれほど嫌って
避け続けた

怖くてどうしようもなくて

逃れる為に笑い続けた




今は掴みたくて
でもどうしても出来ない

強く望むのに手に入ることはない

思うように動かない世界




逃げる為に作り上げたかりそめの世界

今は元の世界に戻したい

2009/02/13(Fri) 00:20  コメント(0)

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