Talk to myselfU
詞置場
◆幻影
空を見上げたら月があった
特別美しいとかそんなものとは無縁な三日月
ふと貴女のことが頭の片隅をよぎった
近くて遠い地にいる貴女はこの三日月を見ているだろうか
遠く離れていても僕は貴女と繋がっているだろうか
貴女が好きだと言った空は
消えることなく傍にあり続ける
貴女が遠い存在になってから僕は必死に空を見上げるようになった
まるで指の間から零れる砂を止めようとするかのように
無駄だと知りながらそれでも僕は貴女を追う
今宵も幻想を抱き空を眺める
2009/01/11(Sun) 23:09
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◆暖炉
言葉は
シャボン玉のように
確かにそこに存在(あ)るのに
すぐに忘(き)えてしまう
時として言葉は
鋼の刃(やいば)のように
身(こころ)を切り裂き
永遠(とわ)に等しい疵を刻み付ける
しかし言葉は
暖かい暖炉のように
凍えた瞳を温める
切り刻まれ 疲れ果てた身(こころ)に安らぎを与える
私の紡ぐ言葉はどれ?
そう…
暖かい暖炉になれているの…
ねぇ
貴方は知っているの?
暖かい暖炉はね
他人(ひと)がいないととても冷たくて
独(ひと)りで凍えているの
でもね暖かい暖炉は凍えなんて知らない
だから今も自覚できずに凍えているのよ
凍った瞳を奥底に上手く隠して…
2009/01/11(Sun) 23:08
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◆夜
伸ばした手すら見えない暗闇で
独り眠る夜
眠れないのは何故?
寒い?
怖い?
寂しい?
何が?
冬の凍りつくような気温?
それとも心が凍りつく寒さ?
暗闇が?
それとも変わらずに訪れる残酷な明日が?
独りが?
それともそれはまやかし?
星の輝く寒空の下
私の本当の心は何を映してる?
2009/01/11(Sun) 23:07
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