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□罪人(仮)
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「大丈夫か?レイラ…」
彼は手にしていた包みを置くと片膝をつき、少女の顔を覗き込む
「槐斗お兄ちゃん…」
沢山の小石を投げ付けられても決して揺れることのなかった彼女の瞳が初めて揺れた
「ごめんな、来るの遅くなって」
己の肩に顔を埋めた妹の頭をそっと撫でる
しばらくそうしていたが泣きやむ気配のない妹を抱き抱えると槐斗は家路についた
彼らの心とは裏腹に沈みゆく夕陽は紅く綺麗だった
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