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□世界を捨て何を得る?T
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力尽き、倒れた未来の魔女、その力を継承した過去の魔女イデア。ママ先生。自分が追い詰めた魔女が時間圧縮された時間の中で、全ての始まりに辿り着く。
はまりにはまった無限ループ。全ては始まりに、等余りに滑稽ではないか。どんなにあがこうと歴史は回り続ける。全ては予定範囲内、有り難過ぎて反吐がでる。どんなにあがいたところで未来は変わらない。そう言われた様で。


サイファー、あんたが主とした魔女は、随分哀れな魔女だったよ。


サイファー、呼ぶ度に胸の奥がチリリと焦げる。自分の幼なじみ、ライバル。あの時あんたを力付くでも止めていたら何か変わったのだろうかと、意味のない事を考えてみる。未来は変わらない。きっと何度やり直した所で俺達は同じ事を繰り返す。
今度会う事が出来たなら、その時は素直になれるのだろうか。

『行きなさいスコール、貴方のいるべき時代へ。ここは貴方のいるべき時代じゃない』

既にもう誰に言われたさえ、忘れてしまったが。

『どうやって帰ればいいんですか?』

『想うのです。貴方の時代を、世界を帰るべき場所を強く。強く、貴方がどうしたいか考えるのです』

どうしたいか、帰らなければならない。それは分かっている。
でもどこに?
どこに帰ればいい?自分は何をしたかった?自分だけが戻って何事も無くまた過ごせるか?
くだらない。くだらないと頭で分かっているのに自分は納得出来ない。
自分は一体どこに帰りたい?



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