*FF[*

□それは最強伝説
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「サイファー!!」


目の前に現れた魔女の言葉に進退窮まって聞き入っていた時、朦朧としはじめた意識を正気に戻すほど悲痛な叫びが耳に届く。

「スコール…?」

何かを堪えるような顔をするのは意外すぎる男で。
彼の常を知る輩が目ん玉ひんむいて驚愕している。
真っ直ぐ射ぬいてくる視線はズキッという頭痛と共にいつかの記憶を甦らせる。

今も昔も、彼が恐れている事は。



あんたも
『サイファーも』


俺を置いていくんだろ?
『僕を置いていくんでしょ?』





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