銀時×土方
□愛の在り処 1
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私立大江戸学園高等部。
この春、土方十四郎が採用された学校の名だ。
広い敷地に緑豊かな環境。歴史は古いものの設備は最新、そこそこの偏差値と
高い知名度、金持ち校としてのステイタス。
半分が寮生ということもあり全国的に人気の高いの高い学校である。
去年の秋に知り合いがここで教員をしている伝で教育実習をしたのだ。
その縁が元で欠員が出たからと採用されたのは大変に幸運だった。
しかし、運もそこまでだったのだろうか？
新卒でいきなり担任を持たされるとは思わなかった。
しかも超問題児揃いのクラスだ。
この学校には逆に親の権力や金の力によって捻り込まれたどこかしら問題有りの
生徒達が確かに数人いる。
そんな連中ばかりを集めたクラスの担任に任命されたのだ。
土方はその事実を教えられたときにはあまりのショックに気を失うかと思った。
知り合いであるこの春から同僚になった近藤も大層同情したが、根が真面目な
土方だ。
やると決めたら手は抜かない。土方の奮戦が始まった。