リクエスト 1

□君に会うために 1
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書類を提出し不備もなく受理されたので、土方は足取りも軽く警察庁を出ようとした時だ。
呼び止められたのは・・・。

「十四郎くん」

その聞き覚えのある声に土方は一気に嫌な汗が吹き出るのを感じた。
振り返りたくない。しかしそんなことはできない。仮にも相手は上司だ。
嫌がる体をどうにか宥めて振り返ると、そこにはやはり想像した人物がいた。
自然と土方の顔が引き攣る。
そしてその横にいる人物に気付き、今度は隠しもせず思いっきり顔を顰めて見せた。

「あ〜!トシさん、その顔ひどい!!」

そこには警察庁刑事局長・大鳥栄介と将軍直属SP隊隊長・伊庭五郎が、胡散臭い
爽やかな微笑みを湛えて立っていた。
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