真選組

□嵐 来襲 3
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「・・・・・、ない・・・?」
「あ・た・り・ま・え・だぁ〜〜〜!!!俺ぁ、男だ〜〜〜〜〜〜!!!!!」

もう一度、今度は容赦なく斎藤の頬に拳をクリーンヒットさせる。
斎藤がそのまま音を立てて吹っ飛んだ先は生憎壁で、したたかに頭を打った斎藤はそのまま意識を手放した。

「あ〜ぁ、トシ。やりすぎだ・・・」

近藤が倒れて失神してしまった斎藤を覗き込んで、呆れたように言うのに言われた本人──土方──は奪われた唇を
ごしごしと袖で血が滲むほど拭いながら大声で反論した。

「やりすぎなもんか!!こいつ!!!絶対殺す〜〜〜!!!!!」

拭いながらも転がっている斎藤を足で蹴飛ばす土方に、流石に相手が哀れになって近藤は止めてやる。
その横で違う足が斎藤を蹴り始めた者がいた。

「ちょっと総悟!何やってんのぉ〜〜〜?!」

言われた沖田は無表情に蹴り続ける。

「いいぞ、総悟!蹴り殺しちまえ!!」
「合点でさぁ」
「いや、合点じゃないから!それ犯罪だから!!」

慌てた近藤が周りにいている他の門下生に沖田を止めるように視線を送ると、ようやく我に返った食客の原田が総悟を止めに入った。
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