真選組

□嵐 来襲 3
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斎藤の方が少し背が高い。15歳にして斎藤は既に180cmを越していた。
そのまま斎藤は一言も発さず、相手の頭を掴んだかと思うと有無も言わせず桜色の唇を自分の唇で塞いだ。
途端に場が凍りつく。
そのまま思う存分、満足するまで相手の口腔を蹂躙して斎藤は唇を離した。
そして目を見開いて固まっている相手に

「惚れた。俺と結婚してくれ」

自分でも今までしたことのないような真剣な顔をして、手を握ってそう告白する。
15歳の若造の癖に決断が早かった。
最初に立ち直ったのは言われた本人だ。
握られていた手を振り払い

「て、てめぇ!!!いきなりなにしやがる〜〜〜〜〜!!!!!」

と叫んで突然の無礼者の側頭部に鉄拳を喰らわせた。
殴られた斎藤はそこを押さえ固まってしまう。
そのまま、マジマジと荒い息を吐いて怒気を噴出させる目の前の人を見た。
その時になり、初めて斎藤はおかしいということに気付いた。
のろのろ手を上げたかと思うと、いきなり相手の胸に手をぺたりと当てた。
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