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□星空にメール
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「卒業、か…」
「そうだな」
亮と2人で桜を眺めて言う。
「お前明日、だよな?」
「うん」
私は明日から留学する。
今日でこの氷帝ともお別れなのだ。
「元気でね」
「亮もね」
そして、夜。
自宅に帰った私は空を眺めていた。
「もう、お別れかあ…」
明日の朝にはもう此処には居ないのだ。
ふ、と彼の笑顔が頭に浮かぶ。
「好きだったな」
携帯を取り出す。
思い浮かぶのは彼だけ。
「最後だし、いいよね」
メールには一言、""君が好きでした""
「届くといいな、亮」
そう星空に向かって呟いた。
星空にメール
(それは星の輝く日)
(私の記念日になった)
(また今日も星空に向かってメール)