REBORN!

停滞地=ハンデ
2ページ/4ページ





「はい、わかりました。迷惑じゃないですよ、本当に。楽しいくらいです。はい、それじゃ。」



受話器を置き、また朝食の準備を始める母さん。



「ヒバリさんのお母さん、今日も忙しいの?」


「そうみたい。だから、幼稚園から直接ここに帰ってきてね、恭弥くん。」


テーブルに置かれたトーストをかじり、ふーんとどうでもよさそうな返事を返す俺。


「家が隣同士でよかったわ。着替えも簡単に持ってこれるし、家族が増えたみたいで楽しいし。」



鼻歌を歌いながら、隣の家に行ってしまった。



「あ、早くしないと山本たちが迎えにくる!」


母親を見送って、時計をみたら、約束の時間まであと十分だった。



「綱吉、僕も一緒に行く。いいでしょ?」


「あ、はい。今日は俺も帰りが早いんで、帰りも幼稚園によりますよ。」


ネクタイを締めながら、腰の辺りにある黒い頭を見下ろす。


「ほんと?だったら、君ひとりできてよ。僕は群れたくないから。」


「それは…えっと、途中からは2人だけですよ。」



「馬鹿にしてる?ほんの数メートルしか歩かないのに。」



そういわれましても。
俺からあの2人を断るなんてしたくない。数少ない友達だから。





次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ