REBORN!

愛してないんだから!!
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いつもは恥ずかしがって、綱吉自らしてくることは無かった。
10年経っても。



深くは無い、触れ合うだけのキス。



「…綱吉?」




いきなりキスをしたかと思えば、ぱっと離れていく。首に回していた腕をほどき、口元を手で覆う。



「………君からしておいて、なにそれ。」



不機嫌そうに眉をよせる雲雀だが、負けないくらい綱吉も寄せた。



違うのは、悲しみからだということ。

唇を噛み締め、涙を堪えようとしていた。




「…意味がわからない。でも、その顔はそそるだけだ。」




そう言って、腰の律動を始める。




「…んっ…!」




(違う…)




「…綱吉…。」



(香りも動きも…)




「ヒ、バリさん…。」



それに応えるように、軽く唇に自分のそれを重ねる。
唇を離すと、綱吉が抱きついてきた。



「キス、止めないでください。」







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