REBORN!

心からの祝福を
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深夜――。


山本は欠伸を噛み殺し、滲む涙を手の甲で拭った。


「なあ、獄寺。そっち終わったか?」


「たりめーだ!つーか、しゃべんな!」


声を抑えながら憤る獄寺に山本は「そっか」と笑顔で答える。
ぐるりと部屋を見渡し、抜かりがないことを確認した。



「リボーンさん、準備は整いました」


「みてーだな。んじゃ、とっとと始めるか」












「――い―…。――ないと、―わよ―…」


綱吉は浮上する意識の中で声を聞いた。
何を言っているのかはっきりしない。



だが。
起きろと直感が訴えてくる。



「ツナ。起きなさい。じゃないとくらわすわよ」


「―っ!うわぁあ!?」


綱吉は布団を跳ね除けて、勢いよく体を起こした。




「ようやく起きたわね。……残念よ」




そう言いながらポイズンクッキングを放り捨てるビアンキに心底思った。


起きてよかった…!!



「さぁ、これを羽織りなさい。今日は少し冷えるわ」


「ん、ありがと……え?」



何故起きなければならないのだろう。
時計を見れば、まだ2時だった。


外は真っ暗である。



「あのさ、俺、明日テストなんだけど…」


「どうせ、赤点よ。いいから早くして」



悔しいが言い返せない。
綱吉はわけもわからず重い体を立ち上がらせるのだった。





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