REBORN!
□Doll
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聞き覚えの無い声に、皆が動きを止める。
扉の前を見ると、白いスーツを身にまとう男が立っていた。
「わぁ、本当に人形が動いてる。君がツナヨシ君?」
「は、はい…。貴方は…?」
「今日、お前を貸す客だ。」
リボーンが男に代わって答えた。それを聞くと、殺気のこもった視線が1つに集中した。
それを笑顔で受け流し、ごく自然に綱吉の手をとる。
「僕は百蘭。今日一日、よろしくね。」
一層きれいに微笑むと、軽く唇を手の甲にあてる。
「このっ!!綱吉君になんて事を!!あなたも許しません!」
「十代目の純潔がぁ!!果たす!ぜってぇ果たす!!」
「…マスター、1人客が減ってもいいよな?」
「僕ですらこの前、ようやくできたのに…!咬み殺す!」
雲雀の発言に皆が固まる。それも一瞬のことで、「何処にしたぁ!!」と騒ぎ出す。
「リ、リボーン!なんとかしてくれよぉ。」
綱吉は半泣きで助けを求める。みかねたリボーンが愛銃を取り出した。
それよりも先に、きれいなオレンジの炎が場を沈めた。