銀魂小説

□戯れ
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 なんで こんなに、



(──…あー、んで、こんなに、───)


 そらは あおい ?


(───こんなに、空ってーのは、蒼かったっけ──?)








 小春日和、と呼ぶに実に相応しい、暖かい日だった。銀時は日の当たる温い縁側に寝っ転がって、盛大に欠伸をした。
「白夜叉サマはそんなにお暇してんです、かっ」
「ぅ…!?ひ、ゃあ!ンのっ…、ビックリするじゃねぇか!バカヤロー!!」
 猫の様に寝っ転がっていた銀時に、後ろからガバッと抱き付いて来たのは高杉だった。銀時はビックリして飛び起きた。
「だったら、んな暇そうにバカみたいに寝っ転がってんじゃねぇ・よっ」
 笑いながら、銀時の隣に胡座をかいて座った。
「隙だらけだぜ?」
「ウッセ。こちとら寝みぃんだよ。だって、こんなに暖かいんだぜ?…そりゃー眠くもなるっつの」
 銀時はまた日の当たる場所に寝っ転がった。
「それにしても、お前がこんな陽が当たるトコに来るなんて珍しーじゃん?」
「たまには陽に当たっとかないと、不衛生だろう。俺は定期的に日当ぼっこしてんだよ。ま、もっとも、此処最近じゃ定期的処か、曇りや雨の日以外で毎日浴びてるモンだけどな」
 ふーん、と言いながら、ニヤッと笑う銀時。
「…んだよ」
「いやぁ〜…。“日当ぼっこ”って。ずいぶんかわいい言い方すんだなぁ(笑)…あだっ」
「ウッセバーカ」
 高杉は銀時の頭を軽く叩いた。

「……んお?金時にチビ助ぇ〜!そげなトコで何しちゅー、とっ!ぐぇっ」
「ぉぐっ」
「ぐふぉっ」
 廊下に出てきた坂本は、二人を見つけるなり、勢い良く飛び乗って来た。
「…あ…っはっは…っ。イッタイのぉ〜」
「オメェがやったんだろがっ!」
「あでっ」
 銀時は、頭を掻きながら笑う坂本の頭をバシッと叩いた。…坂本と銀時の下から呻き声が聴こえた。
「…ぅ、重ぇ、…さっさと、退きやが、れ…っ」
「……アリ?;」
「ヤベェ…!高杉が死にそうだ!」
「死なねぇよバカ(怒)」

「…貴様等はこんなところで何をやっているんだ?」

「………」

「………」

「…アッハッハッハッ」

 …何が可笑しいのか、笑っている坂本。その後、銀時と高杉に頭をひっぱたかれていた。
 そういえば、こうして四人が揃って過ごす休日は、結構久しぶりだった。一ヶ月に一回有るか無いかくらいの頻度で、四人同時に顔をあわせる事は数少ない。同じ日が休日という事になると、もっと頻度が少なくなる。
 それに、今日はなんだか、とても平和に感じた。普段は、応援に呼ばれて収集される事があるのだが、今日はそれが無かった。
 それから四人して、夕飯まで戯れていた。











 ──攘夷戦争、戯れの時間が、終わろうとしていた。











終.






 後書き的文章↓
 は〜。どうも〜。久しぶりに、小説書いたから、結構かかりましたなこれ。攘夷派です。
 ところで、日当ぼっこの“ぼっこ”って、ホントは“ごっこ”なんですか?よく判らないんですけど。おいらは保育園で“ぼっこ”の方で使ってたんですけど。…なんか、最近になってやっとおかしいなと思い始めました。
誰か、教えて下さい…。僕に、知識を…!

下らないと言わないで。(笑)

 では、ひつれいしまふ。





 

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