story
□ぬえ(未完成)
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禁断の恋と知っていたの
見つかってしまうのも時間の問題と
夜に輝く大遊戯場 艶街
この街に名高く軒を掲げているは
『千菊屋』
千本もの菊のようにしなやかで
美しい 女 がいると有名
月明かりが妖しく照らし
虎の刻を回っているのにまるで昼間のように賑やかだ
そんな街の片隅で不機嫌そうにキセルふかしてる男左之助
千菊屋で働いてた女郎に出来た子で父親の顔も母親の顔も知らない
産まれた時から19年間この街から出たことがない
今では千菊屋の店主の下でいわば何でも屋として働いている
店前の掃除からはじまって
女たちの洗い物やらを片して
雑用ばかり
唯一の楽しみはキセルふかしてボーっとする事
賭場に喧嘩
それが俺の一生さ
あ
それと
薫