中毒郷
□うつろいゆくもの-四月一日Ver-
1ページ/1ページ
百目鬼の全てがむかつくはずなのに、時々百目鬼のくせに真剣そうになる時がある。
この前、百目鬼と双子について話した時、百目鬼が真顔で言ったんだ。
「お前にもし何かあったら」
いつもと違い真剣そのものだった。
そう俺はあの時思った。
次の言葉を聞くまで!!
でも、あの時は冷静になれなかったが後から思えば百目鬼は何か違うことを言いたかった気がした。
それから
屋上で弁当を食べる前の百目鬼の言葉には落ち込んでいる俺を励ますような気がして俺は百目鬼の言葉に少しだけ後押しされた。
少しだけな!!
だけど
そのおかげで俺は前に進めた。
だから、お前に礼のつもりで好きなモンにしてやるよ百目鬼。
ただし、今回だけだからな!!
とほんの少し感謝して聞いた俺が馬鹿だった。
百目鬼に発言には少しだけの感謝の心を俺は綺麗さっぱり吹き飛ばした。
でも、俺はちょっとだけお前が…
09/7/15