中毒郷
□縁−四月一日Ver−
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「二人っきりが照れくさい四月一日のために人肌脱いであ・げ・る」
その言葉を聞いて俺は嫌な予感がした。
そして
その予感は的中した。
侑子さんに頼まれ嫌々百目鬼と話をつけ、百目鬼の家で百物語をすることになり、百目鬼に集合した。
百目鬼を見て侑子さんは呟いた。
「なるほどねぇ」
何が「なるほどねぇ」なんだ!?
「四月一日、百目鬼君と仲良くしといたほうがいいわよ」
「いやっすよ!つか、なんで?!」
俺は即、拒否を口にした。
「ま、追々分かるわよ」
侑子さんは説明なしに行ってしまった…。
「追々ってなんだよっ」
てか、分かりたくもない!!