I LOVE EYES?
□02.居眠り登校
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体がふわっと宙に浮いたと思ったら、目の前に天井が見えて、先生の顔が傍にあって、足と背中には先生の腕と手があって………って、も…もしかして私………お姫様抱っこされてるぅ?!!
「せ…先生///」
「ん〜?どーした?名前」
「お…降ろして下さい!」
「そーしたら電車に乗り遅れちまうんじゃねぇの?」
「うっ…」
「まぁ、オレもこーしてんの(名前の顔が近くて)恥ずかしいからホームに着いたら降ろしてやっから…だから…もう少しこのままでもイイか?」
真っ直ぐ前を見たまま先生は問う
(電車に乗り遅れそうなのは事実だし、先生と私じゃ足のコンパスも違うし………)
「…それじゃ……お願いします///」
「了解♪しっかり掴まってろよ?」
そう言うと先生は一気にスピードを上げる
私は咄嗟に先生の着ている白衣を掴む
数秒後にはホームに到着し、同時に電車も到着して、乗り込んだ
私が乗る駅では全然余裕で座れるから、先生と一緒に座った
「…先生……」
「どした?」
「さっきはありがとうございました///」
「ンなこと気にしねぇでイイって。それより、オレ朝早かったから眠ぃんだよ…で、今から寝るから。もし、駅に着くのも気付きそうになかったら起こしてくんねぇ?」
「…はい、わかりました」
「んじゃ、頼むわ。……おやすみ、名前」
そのまま目を閉じて眠るのだろう、と思っていたら、肩に違和感を感じた
そちらを見てみると、ちょっと無理な体制をしつつ、私の肩に頭を置いて眠る先生
目を閉じているから、欠点である死んだ魚のような目も見えなくて、一瞬、ドキッとした
もう一つの欠点の天然パーマが頬にあたってくすぐったい
けど―――
(朝早くからずっと待っててくれたんだし、さっきも運んでもらったし………これくらいなら…イイかな?)
なんて思った
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