I LOVE EYES?
□10.謎…
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「先生…顔の痛みは治まりましたか?」
「あぁ、名前のお陰でな」
「そうですか…」
「…名前、今朝下駄箱で会った後から俺が禁煙してるの気付いてるか?」
「…え?」
よく思い出してみると、HRのときも6限目のときにも、そして今も先生の口に煙草はくわえられてない
「名前と約束したから、ちゃんと守ってんだぜ?」
「私と…約束した…から?」
「好きな奴とした約束は何がなんでも守るのが男ってもんだろ?」
「っ//…け、健康にも良いので続けて下さいね?」
恥ずかしくて顔を俯ける
「あぁ、そうだな」
だから気付けなかった
先生が どんな顔をして私を見ていて…先生が伸ばした手が私の髪に触れたことを
すぅっと髪を梳かれる感覚がして顔を上げると先生の顔が傍にあって
そのまま抱きしめられた
「 ?! せ、先生?///」
「…少しの間だけ…このままでいさせてくれ…」
「//や、でも…///」
「こうしてないと…名前にキスしちまいそうなんだよ…///」
「なっ///ど、どうして…?」
「…好きな女がすぐ目の前にいて…二人きりなんだぜ?どんな男でも、理性を保ってられっかよ…///こんな可愛いのによぉ///見てられねぇんだよ///」
意味はよくわからないけど、とりあえず黙って抱きしめられていた
「……///」
「……名前…好きだ…愛してる……」
「っ…///」
耳元で囁かれて顔に熱が集まる
「…悪ィ…名前………保てねぇ…」
声と同時に私と先生との体の間に距離ができる
「…え?何が…っ?!」
頬に生暖かい感触
「え…///」
「…悪い、名前……」
「あ、え………口じゃ…なかったので…大丈夫ですよ?…気にしませんし…///」
「…さんきゅ……………帰るか…///」
「…はい……///」
先生と同時に立ち上がる
私の顔はまだ熱をもって真っ赤だろう
けれど、チラッと見た先生の顔も赤かった
先生に抱きしめられても……
頬にキスされても………
嫌だとは思わなかった
どうしてだろう…?
謎は深まるばかり
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