I LOVE EYES?

□07.女神からの忠告
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『オイ、苗字もお前と一緒にいんのか?』

「あら、先生。そんなに焦ってどうしたんです?」

『苗字はクラス一優秀だから授業をサボる筈ねぇんだ!保健室にもいねぇみてぇだし…質問に答えろ!一緒にいるんだよな?』

「…居ますよ。今は可愛い顔して眠ってますけど」


あぁ、本当に可愛い寝顔
今は私しか見てないんですよねぇ
と一応喧嘩を売るつもりで付けたしておく


『なっ?!ねがっ!?///』


明らかに動揺した声が聞こえる


「名前ちゃん、昨日のせいで夜寝付けなかったみたいですよ」

『…聞いたのか……』

「えぇ。これからは目立つ行動を控えて下さいね、先生。じゃないと、名前ちゃん、先生の授業を今日みたいにサボりますよ?」

『………』

「今日の放課後に名前ちゃんと約束してるみたいですし………少しの間、名前ちゃんを休ませてあげてても良いですか?」


そのとき、タイミングよく名前ちゃんが少し唸った

夢の中でうなされているのかしら?

少し心配になって、頭を優しく撫でてる


『…苗字、辛そうだな……。よし、志村、苗字のこと頼んだぞ。ゴリラにも適当に説明しといてやっから』


どうやら、名前ちゃんの声は銀八先生にも聞こえていたらしい

この発言により、先生が名前ちゃんをどれだけ大切にしているのかがよくわかる

それだけにより釈に触るのだ


『ただし、午後からの授業には必ず出席することが条件だ』

「…わかりました。鞄も全部、教室にありますし……名前ちゃんを連れてお昼から戻ります」


それまでは この場から離れる気はありませんから
と 付け加える

が、あっさりと返された言葉に驚きを隠せない


『午後までなら良い』


そういえば、午後からは担任教師が行うLHRがある

それまでなら良いということなのだろうか


「ありがとうございます。先生、新ちゃんに代わってもらえますか?」

『ほい、新八“え、いいんですか?”もう終わった[次は私アルー]神楽〜、次は新八だっていう妙からの指名付きだから』

『…えっと、姉上?』

「新ちゃん、先生と私の電話でのやりとり聞いてた?」

『はい…』

「そういうわけなの。だから、後はよろしくね」

『あ、待って下さいよ、姉上ー!!』


そう言って電話の電源を切った


「せっかく名前ちゃんがぐっすり眠っているのに、電話なんて必要ないわ」





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