三つ子の魂百まで
□05.作戦実行
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「た…妙ちゃん!?」
妙ちゃんは片方の手で私の両手を握り、もう片方の手で私の頬をティッシュで拭きとる
「後で、ちゃんと水で洗っておくのよ?何なら今すぐ保健室に行って消毒してもらう?」
「志村の姐さん、オレは病原菌じゃねぇぜ?」
「あら、同じようなものじゃない」
妙ちゃんは私の手を放して後ろにまわし、晋助くんと睨み合う
それにトシとギン、それから総悟君が加わる
な、なんか、バチバチ言ってそう………
「名前………名前………!」
小声で名前を呼ばれ、そっちを見ると神楽ちゃんが“おいで”というジェスチャーをしていた
素直にそっちへ行くと、神楽ちゃんが私を抱きしめようとして抱き着く
(まぁ、神楽ちゃんより私の方が背が高いから、こうなるのは当たり前なんだけど)
そして、神楽ちゃんは背伸びをして私の頭を撫でる
「よ〜しよし、名前、いい子ネ。恐かったアルネ。もう大丈夫アルよ、お母さんがついててあげますからネ…………名前?」
「あっ…やっと見つけた!皆さん、昼休み終わっちゃ………どうしたの?!名前ちゃん?!!」
新八くんに名前を呼ばれた瞬間に神楽ちゃんから離れて顔を隠すように新八くんに抱き着く
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