□二人だけの(高杉)
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一人寂しくお祭りのある方へ向かっていると、後ろから知っている声で呼び止められた


「おや?名前殿でござらんか?」

「…ばん、さい?」

「名前殿が一人でいるなど珍しいでござるな。何かあったでござるか?」


結果と理由を詳しく説明する


「…成る程。しかし、名前殿、一つ間違いがござるよ?」

「えっ?」

「今夜の祭に晋助は行かぬそうでござる」

「…嘘、晋助がお祭に行かないわけないじゃない!」

「だが、拙者は晋助からそう聞いたでござるよ」

「…なんで行かないの?万斉、理由知ってるなら教えて…?」

「それは、名前殿、晋助は「オイ、万斉」」

「おぉ、晋助」
「…しん、すけ」

「何してんだ?こんなとこで。しかもオレの名前と」

「話を少し。それより、晋助、名前殿に嘘をついてはならぬ。真実を言わねば」

「てめぇに言われなくてもわかってらァ!」

「なら、きちんと話してやるでござるよ。でないと、名前殿も納得出来ぬであろう?」

「チッ…」

「…?」

「では、拙者はこの辺で。名前殿、お達者で」

「あ、うん」


そのままお祭の方へと向かう万斉の背を二人で見送った






「…で?」

「あ゛ぁ?」

「晋助がお祭に行かない理由」

「……祭には名前を連れて行きたかった…だが…オレは、指名手配されてっからよォ……見つかったら名前も捕まっちまうだろ?それが嫌だった」

「…晋助……。ごめんね!訳もわからず飛び出したりして…本当にごめん!!」

「名前、謝るなよ。言わなかったオレも………ったしよォ。………帰るか」


晋助って本当に謝るの苦手だなぁ って思ったら笑えてきて


「うん」


笑顔で晋助と手を繋いで帰った





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