□星にお願い(沖田)
2ページ/4ページ


「なァに、回れ右なんかしてるんでィ?」


さっきまで自分が進もうとしていた先にはあの人………沖田さんが居た


「!ぉ、沖田さん///おはようございます」

「おう」


沖田さんは隊服ではなく私服


「沖田さんは、今日は非番ですか?」

「そうでさァ。そーいやァ、名前」

「何でしょうか?」

「昨日は七夕だったねィ」

「そうでしたね」

「名前は何か願いやしたかィ?」

「はい、一つだけ。沖田さんは?」

「オレは二つ願いやした」

「二つも、ですか?!」

「そーでさァ」

「……どんなことか聞いても宜しいでしょうか?」

「イイですぜィ。一つ目は土方のヤローがこの世から居なくなって、オレが副長になれるように、と」

「…やっぱりですか」

「これは絶対なんでさァ」

「そうなんですか。では、二つ目は………?」

「オレの好きな女と付き合えるように」

「!!沖田さん、好きな方がいらっしゃるんですか?!」

「いるから願ったんでィ」

「そ…そうですよね」

「名前は何を願ったんでィ」

「わ…私ですか?私は……好きな人と結ばれますように、と」

「名前にも好きな男がいるんじゃねぇかィ!」

「…はい」

「で、誰なんでィ?」

「!!言えませんよぉ///そういう沖田さんの好きな方は誰なんですか?」

「名前のよく知ってる人でさァ」

「…私のよく知ってるひと…ですか…」


私の仕事はデスクワークばかりだから、外に出ることは滅多にない

非番のときでも、自室でゆっくり過ごすことを好んでいるから、外に知り合いはほとんどいない

ましてや、女性の知り合いなんて……



「あの…沖田さん。私には女性の知り合いがいないのですが………?」

「誰が名前の知り合いだって言ったんでィ?」




.
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ