一
□BEAST(高杉)
3ページ/5ページ
『…高杉さん、私と賭けをしません?』
『あ゙ァ?』
『賭けるモノは私で…』
『…どんな賭けだ?』
『(食いついた!)今から私が逃げます。それで…高杉さんが私を捕まえれたら、これからはもう文句も言いませんし、何でも言うことをききます。でも、私が逃げ切ったら私のことは諦めて下さい。制限時間は私が逃げてから一時間。どうです?』
『…オレの言うことは何でもきくんだな?』
『女に二言はありませんっ!』
『…面白れぇ、やってやろうじゃねぇかっ!』
『(よし…)今から十分後に高杉さんは探し始めて下さい』
『あぁ(ゼッテー勝つ!!)』
『それじゃ…さようなら、高杉さん♪』
「…つまり…隠れんぼっスか…」
「まぁ、そんなとこ」
「名前、帰るぞ」
「ゔぅ〜…………」
「女に二言はねぇんじゃなかったのかよ?」
「…はぃ…」
名前は渋々立ち上がろうとした………が
くらっ…―
「……へ?」
「!!危ないっス!」