一
□親友の誕生日‡お妙さん‡(逆八)
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「名前ちゃんがゴリラと社練の店に入るとこから…かしら?」
「僕らより前じゃないですか?!」
「アネゴ、何で止めなかったアル?!」
「だって名前ちゃんは私へのプレゼントを買いに行ってるんですものw」
「「「「はいィィィ?!」」」」
「あぁ…そういえば…作戦たてましたね…」
「その作戦の実行中よv」
「どういう作戦アル?」
「名前ちゃんがお金に困ってるのはアルバイトしてるっていうことで知ってるでしょ?その名前ちゃんに私は社練のバッグが欲しいって言ったの。で、お金のない名前ちゃんは幼なじみの新ちゃんに相談すると思ったの。プレゼントを渡す相手の弟っていうのもあるけど、幼いときからの信頼もあると考えてね。そこで新ちゃんは『バイト先の偉い人に借りてみたら?』と提案する。そしたら、その通りになっちゃって。だから、きっと名前ちゃんはゴリラに借りに行ったのね…」
「姉上は名前ちゃんからのプレゼントは気持ちだけで十分なんですけど、名前ちゃんがどうしてもと言って聞かないんで、この作戦に出たんです。名前ちゃんにお金を使わせずに気持ちも無駄にしない方法なんで」
「ってことは…アレはプレゼント選びなわけだな?」
「デートじゃないんですねィ?」
「デートなら私がとっくに阻止してます」
「安心したネ☆」
「チッ…オレも名前からプレゼント欲しかったなぁ〜」
「だ・か・ら!名前ちゃんはお金に困ってるって言ってるじゃないですか?!」
「金のかからないプレゼントが他にもあるだろ?(ニッ)」
「「「させ(ないアル)(ませんっ!!)」」」
「チッ…」
「あぁ、それから、私の誕生日を知ったからにはアナタ達からもプレゼント貰うわよ?」
「マジでか?!」
「マジですよ」
全員の嘆きが町中を響き渡った。