一
□大切なモノ(銀時)
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「ババアんとこじゃねぇか?!」
「そーだよ☆お登勢さんのとこ借りたの。昨日は家に帰らずにお登勢さんとこでお泊りしたんだよ?」
「…ってことは…ずっと傍にいたんだよなぁ?気付かなかった…」
「傍って距離じゃないけどね…さ、どうぞ☆」
そう言い名前が扉を開けてくれた
「…スッゲェーーーー!!」
オレの目の前には天井に届きそうなくらいの大きなケーキ
「///喜んでくれた?」
隣には頬を染めた名前
「名前、ありがとなぁ」
「どういたしましてwさぁ、召し上がれ♪」
「………」
「………銀ちゃん…?」
「ん?」
「ケーキ食べないの?」
「食うぜ。でも先に……」
頭に?を浮かべた名前の両肩に手をおき、じっと見つめる
「名前の唇、戴きまぁーすっVv」
そして段々と顔を近付けていく
「えっ?!///ちょっと、待って!!銀ちゃんっ」
「何してるアルかァァァ!!!名前を放すヨロシ!」
「がはっ………」
オレに跳び蹴りを食らわせた神楽はオレから名前を奪い取り、名前を抱きしめてオレをキッと睨んだ
「ってぇな…何すんだよ?!」
「銀さんこそ、名前ちゃんに何しようとしてたんですか?!」
「何って…キスしよーとしただけだろ?」
「「それが駄目(なんです)(アル)!!」」
「ンでだよ?!!オレと名前は付き合ってんだし、お前達には関係ねぇだろーがっ?!」
「名前は『ちょっと待って』って言ったアル!」
「それなのに銀さんは待とうとしなかったじゃないですか!」
「許さないアル!」
「銀さん、覚悟してください」
二人が怖ぇ顔してオレに近付いてくる
「オイオイ…落ち着「ちょーっと待ってぇ!!」」
名前の叫びが二人を止めた
「…このケーキね…お登勢さんのお店が開く1時間前には食べ終わってないといけないの…それか、万事屋に運び込めるくらいの大きさにしておかないと駄目なの。だから………急いでっ!!!!」
「「「マジでか?!!」」」
あぁ…
オレの誕生日って
所詮
こんなモンなのか…?