I LOVE EYES?
□07.女神からの忠告
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ブルブルと携帯が震える
ディスプレイを見れば教室で授業を受けている筈の弟の名前が表示されている
膝で(無理矢理)眠らせた名前ちゃんを起こさないよう、そっと手にとり電話にでる
勿論、話すときは小声
07.女神からの忠告
「はい、もしもし」
『あ、姉上?』
「どうしたの、新ちゃん。貴方、まだ授業中でしょ?」
『そうなんですけど……。姉上、今、何処にいるんです?』
電話越しにガヤガヤと声が聞こえる
どうやらトイレから電話をしているのではないようだ
「…新ちゃん、傍には誰がいるの?」
『神楽ちゃんと……近藤さんと……銀八先生です』
「…神楽ちゃん以外の余計な人達が居るのに私が言うと思う?」
『思いませんよ…けど、先生が電話しろって五月蝿くて……そしたら近藤さんも騒ぎ始めて……』
「死ね!って二人に伝えてくれる?」
『僕がですかっ?!無理ですよ、姉上…“俺に代われ”って、ちょ先生待っ』
「…新ちゃん?」
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